音楽療法士は、高齢者の介護施設や障がい者施設、児童福祉施設などで活躍することができます。音楽を活用してその人の可能性を引き出すことができたり、前向きな気持ちにしたりすることができます。
しかし、最初からすんなりうまくいくことではありません。それぞれが抱えている問題も違いますし、個性も違います。なかなかこちらが考えているようにうまくいかないところがあるのですが、だんだんと音楽を楽しんでいるのが見えてきたり、明らかに笑顔が増えたりする様子が見られるのは、何よりの喜びになります。
もちろん、音楽に全く興味を示さない人もいます。そんな中、根気強く音楽療法を続けていくことで、徐々に一緒に歌を歌うようになったり、音楽に合わせて体を動かしたりするようになる変化が見られると、音楽療法士の仕事をして良かったと思えるのです。
音楽療法士の魅力は、いろんな場所で活躍できるという点です。小さな子どもたちから高齢者、障がい者、リハビリが必要となる人、そして健常者まで、あらゆる人たちを対象としています。介護から医療、教育現場などで活躍でき、自分の目指すことによって働き方を探せます。
音楽療法士専業で仕事をする人はあまりいません。介護職や看護職、そして心理カウンセラーなどの仕事をしている人が音楽療法士となっているケースがほとんどです。介護や医療、教育などの専門的な知識とスキルをかけ合わせることで音楽療法士のスキルがアップしていくのです。